取り組み

全国ガスの取り組み

ACTION

全国ガスは2025年を見据えた全国ガスの中期的な運動の方向性として「全国ガス中期ビジョン2025」を取りまとめました。本内容は、2021年度以降の運動方針等に適宜反映し、具体的な取り組みを進めていきます。

電力・ガスシステム改革の進展、脱炭素化の潮流の加速等、激動する事業環境下で、「ビジョン2025 活力溢れる人・組織に向けた3つのシンカ~進化・深化・真価~」を確かなものとするため、新しい未来を自らの手で切り拓くべく、変化に臆することなく積極果敢にチャレンジし、単組・地連・本部が力を合わせて、力強く取り組みを進めていきましょう。

取り組みの視点

POINT OF VEW

1.充実した生涯生活を実現するための取り組み

 組合員にとっての幸せ・価値観が多様であるなかで、経済的なゆとり・豊かさと「心」のゆとり・豊かさの両面を重視した取り組みを進めていきます。
 また、雇用の安定と総合的労働条件の維持・向上をはかるためには、その前提となる経営の安定と企業の健全な成長・発展が不可欠であることから、雇用の安定、総合的労働条件の維持・向上の取り組みと経営対策活動を深く関連づけた取り組みを推進していきます。

2.生活支援の取り組み

 総合的労働条件の維持・向上の着実な取り組みとあわせて、中長期的に安心して働ける環境づくり、および安定した老後生活の実現に向けた自助努力に対する支援を行う観点から、年金共済制度・医療共済制度・長期収入サポート共済制度等の福祉共済事業を推進していきます。
 また、余暇充実のための支援に加え、メンタルヘルスの重要性に鑑み、家族も含めたセルフケアに対する支援、および安心して生活できるための法律相談等の支援を行っていきます。

3.経営対策活動の充実・強化に向けた取り組み

 電力・ガスシステム改革の進展による競争の激化や、脱炭素化の潮流が加速するなか、「労働組合=経営を支える一方の主体」としての経営対策活動の重要性は、より一層高まっています。また、企業のグループ経営志向が強まるなか、関係会社を含めた働く仲間との連携の必要性は高まっています。
 こうしたことから、取り巻く環境の変化も踏まえつつ、経営対策活動のさらなる充実・強化に向けた取り組みを推進していきます。あわせて、単組の取り組みに資する情報の提供や、単組役員の力量強化に向けた教育活動を展開し取り組みを促進していきます。
 ⇒「安心・安全」伝えよう運動についてはこちら

4.健全な労使関係の確立に向けた取り組み

 雇用の安定と総合的労働条件の維持・向上および経営の安定と企業の健全な成長・発展のためには、労使自治の原則や生産性三原則の考え方も踏まえた健全な労使関係の確立が不可欠です。
 日頃からの労使のコミュニケーションの充実により、労使相互の立場・役割を理解・尊重し、緊張関係を保ちつつ、諸課題の解決に向けた労使協議を充実・強化するなど、健全な労使関係の確立と労使協議の充実に向けた取り組みを推進していきます。
 また、健全な労使関係の確立に向けて、秋の集中協議・基盤強化の取り組みを効果的に活用していきます。

5.組織強化に向けた取り組み

 労働組合として諸活動を円滑かつ効果的に進め、役割を果たしていくためには、全国ガスを構成する各組織(単組・地連・本部)の体制・力量強化が不可欠です。そのために、新型コロナウイルス感染症の影響もあるなか、それぞれが役割を認識しつつ、執行体制の充実・強化をはかるとともに、「人」を大切にした組織内のコミュニケーションや人材育成の充実、さらには組織の基盤整備に向けた諸活動を、秋の集中協議・基盤強化の取り組みも効果的に活用しつつ展開していきます。

6.ガスをはじめとする関連産業労働者の結集・連携

 電力・ガスシステム改革の進展に伴い、グループ経営や事業の多角化等が展開されるなか、同じ企業グループ・関連産業で働く仲間の連帯や組織力の強化、さらには産業対策活動および経営対策活動の強化といった視点から、働く仲間の結集・連携に向け、一体感ある取り組みを展開していきます。

7.産業政策の実現に向けた取り組み

 雇用の安定と総合的労働条件の維持・向上をはかっていくためには、産業・企業の健全な成長・発展が不可欠であることから、ガスをはじめとする関連産業に働く者の視点や生活者の視点から、国および産業・企業が健全に成長・発展し、国民がその利益を享受できる社会をめざした取り組みを推進していきます。また、働く者の活力が向上するために必要な政策・制度の実現に向けて、「全国ガス産業政策」に基づき、組織内外への働きかけを行っていきます。
 なお、具体的な取り組みを進めるにあたっては、全国ガスと大阪ガス労働組合との連名を基本に活動を展開していきます。

8.参加組織への対応

 参加組織と連携をはかることは、働く仲間の連携による社会的地位の向上、ならびに労働界・産業界に関わる様々な情報・意見交換を通じた、総合的労働条件の維持・向上の取り組みや産業対策活動の充実につながります。
 こうした認識のもと、参加組織に対応するとともに、その意義・必要性や具体的な内容等について、組織内での理解促進をはかっていきます。

9.国際連帯・交流の推進

 原則として連合、インダストリオール日本化学エネルギー労働組合協議会(インダストリオール・JAF)を通じて、国際労働組合総連合(ITUC)やインダストリオール・グローバルユニオン等の国際労働運動に参加していきます。また、大阪ガス労働組合と連携して国際連帯・交流をはかっていきます。

10.政治活動の推進

 私たちの生活に影響を及ぼす社会保障制度や税制等の国民的な諸課題の解決は不可欠です。また、電力・ガスシステム改革等の進展に伴う事業環境下のなか、産業課題の解決は重要な取り組みです。これらの諸課題は単組内の取り組みのみで解決することは難しいことから、産別組織として、働く者・生活者の声を政治・行政に反映させるための活動を推進していきます。また、私たちの生活や仕事と政治は密接に関係していることを踏まえ、労働組合の政治活動に対する組合員の関心を高めるための取り組みを進めていきます。

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